手押し鉋盤

家具屋の必須アイテム、手押し鉋盤。材木を加工するときには基準面を作ったり、板矧ぎの際に剥ぎ面を作ったり、正確な直角を作ったり、製材の最初の工程で使う機械です。今回工場を移転する際に一番手に入れたかったアイテムでした。以前の使っていたものは250ミリと幅が狭く、定盤にねじれがあったり、定盤の長さが短かったりで、使い方にコツがあり、だましだましやってきました。今回は幅300、定盤も長いし精度も高く、扱いやすくなりました。鉄の定盤の精度が決め手ですが納入時に定盤がハの字になっていたので機械屋さんに調整しなおしてもらいました。梅雨の時期になると湿気で定盤にサビがついたり手入れが必要ですが大切に使えば一生モノです。

定盤と刃物は男心を擽りますね。フライスの跡、鈍い光沢。木がよく通る場所は特に光っています。定盤は使ってこそ美しいと思います。研磨したての刃物は軽く材料にスッとはいる感じがたまらなく気持ちがいいです。

とても読者のことを顧みない主観的な記事でした。

DSC_8086 DSC_8087